妊婦健診とは

妊婦検診のイメージ画像

当クリニックでは、分娩は実施しておりませんが、妊婦健診を行っています。そのため、主に里帰りでの分娩を予定される妊婦さま、あらかじめ分娩先が決まっている妊婦さまによる受診を対象としています。なお分娩先がまだ決まっていない妊婦さまにつきましては、当クリニックと医療連携している病院を紹介いたします。なお分娩先の対応にもよりますが、当クリニックでは妊娠19週目くらいまでの健診を行っていきます。

妊婦健診は、妊娠の経過が順調であるか、ハイリスク妊娠(母体か胎児、もしくはその両方に重大な予後が予測される妊娠)の可能性を調べることなどを目的としています。見た目だけでは、何も問題がないように思われることでも、定期的に検査をしていくことで異常が発見されたということも少なくありません。したがって、あらかじめ決められた頻度で妊婦健診を受診されるようにしてください。具体的な間隔につきましては、妊娠23週目までは4週間に1回、妊娠24~35週目までは、2週間に1回、妊娠36週目以降は週に1回のペースになります。なお体調が悪い場合は、健診に行く日でなくともその都度受診されるようにしてください。

健診項目

妊婦健診の基本項目は以下の通りです。

  • 血圧測定…妊娠高血圧症候群の発症リスクを調べるために行います。
  • 体重測定…体重の増加が適正なものであるかを確認します。
  • 尿検査…尿蛋白や尿糖を調べ、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスク、腎機能の状態を確認します。
  • 浮腫…足のむくみなどを見ていきます。
  • 子宮底長…子宮の上の端から恥骨結合上縁までの距離を測定し、妊娠週数に見合った成長をしているか等を調べます。
  • 腹囲…胎児の大きさ等の目安となります(必須項目ではありません)。

上記以外にも妊娠週数に見合った検査として、超音波検査(経腹、経腟)、血液検査(血算、生化、血液型検査 等)、感染症や耐糖機能異常のスクリーニングなども行っていきます。